2007年01月13日

(本)「どこまでOK?」迷ったときのネット著作権ハンドブック

「どこまでOK?」迷ったときのネット著作権ハンドブック
中村俊介 著 翔泳社 1,680円+税

JOCOSOの齋藤さんがおすすめされていたことと、以前からサイト「しゅんしゅんの著作権講座」を拝見していたことが、この本を買った動機です。
著者である「しゅんしゅん」氏こと中村俊介氏は、あの著作権に厳しいことで有名なディズニーのファンサイトを以前運営されていたそうです。著作権に関するサイトを立ち上げたのも、このファンサイトを巡ってディズニー社とやり取りした経験があってのことだそうです。
「ネットユーザーを対象とした本」とだけあって、実用面から言えばピカイチです。
サイト「しゅんしゅんの著作権講座」内の掲示板で、様々なネットユーザーから寄せられた生の質問を元にした、Q&Aの大変分かりやすい体裁でまとめられています。初歩的な内容だけかと思いきや、とんでもない。Q&Aでまとめられた前半の後には、「まじめなあなたのための、ちょっと本気の著作権講座」なるものがあり、著作権の中の細かい権利や引用、掲示板カキコやリンクなど、サイト管理人であれば一度は悩むことについて、分かりやすく解説されています。

発行は2006年1月で、内容はとても新しいです。ドッグイヤーと称されるネット事情ですから、この「新しさ」はとても大切だと思いますね。ただ、初版だけあって誤植や少し意味が汲み取りにくい文章などがありました。しかし、それがあったとしても分かりやすい内容に変わりありません。

個人的には、章の間にポツポツと入っているコラムが楽しかったです。ディズニーの著作権が厳しいことの逸話として有名な「卒業制作で書いたディズニー絵が消された話」の詳細や、「本当にあった、タレント事務所から賠償請求されたサイトの具体的な話」など、かなり興味深い内容でしたね。

著作権については、前にレヴューを書いた書籍「著作権の考え方 (栗原薫/著)」のようにコンテンツ業界の内情などに言及することはほとんどなく、もっと実用的な(表面的な)内容が多く詰められているように感じました。
この本と同じような傾向のものを扱う著作権サイトは結構あるように思えますが、その量や読みやすさ、何より「どんな人が書いたのかが分からないサイト」よりも断然信用性が高いというのが素晴らしいと思います。
(中村氏は法学士で、監修をされた植村氏は知的財産の本を出されている弁理士さんです)

この本はサイト向けなのですが、今後はブログ向けの本が出てきてくれたら、と思いますね。ブログもサイトの一種なので、この本でも使えます。ですが、私は「ブログ用」の本があってほしいと思うんです。
でも、この本の帯に「日本初!ネットユーザーの視点で書かれた〜」とあったところを見ると、あと5〜10年くらいは待たないと、ブログ著作権本は出てこないんじゃないかと思います。はぁ。
断然必要だと思うんですけどね。いろんな芸能人が書いていたり、初心者の利用も増える一方だし。・・・Yahoo!ブログの転載機能とかが紹介されていたら面白そうなのに(笑


「どこまでOK?」迷ったときのネット著作権ハンドブック
4798109428中村 俊介 植村 元雄

翔泳社 2006-01-14
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posted by 世梨子 at 16:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 推薦書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by at 2010年04月24日 22:46
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Posted by at 2010年06月14日 04:46
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